
Formula1パドッククラブで、今年から行われている金曜日限定の「パドックご招待」のイベントにハンガロリンクで参加してきました。開始時間が近づくと、写真のようなコンパニオンさんがご招待のサインボードを持ってパドッククラブに現れました。ハンガロリンクでは、夕方の5時からスタートとなりました。
※gpticketshopでは「Paddock and Dinner」と記されています。

このイベントに参加するためには、パドッククラブパス以外にパス購入時に申し込み(購入)をしておかなければなりません。その際に顔写真を事前に送ることになっているのですが、受け取った専用のパスが名前と顔写真入りになっておりまして、パドックゲートを通る際にちゃんとその顔写真も表示されるという、雰囲気を盛り上げる小道具になっています(笑)

パドッククラブからパドックに直接降りる事ができるゲートをくぐってパドック内に入ります。ハンガリーはヨーロッパのGPですから、当然のようにモーターホームがずらりと並んでいます。今回は私以外にイギリス人の参加者2名の合計3名という少人数精鋭でした。案内はパドッククラブ担当の方、
gpticketshop(ハンガリーGP公式チケットエージェント)の方、そして
DO&CO(パドッククラブのレストランを担当しているケータリング会社)の担当の方の3人が同行しました。

最初に連れて行かれたのが、レッドブルのエナジーステーション。入った時に女性の担当者から、「あなた見覚えがあるわね」と言われたことは置いといて(笑)、しれっと担当者からF1のステアリングについての解説を聞きました。レースで使われているのとちょっと違うかな、と思いましたが、シフトアップ、ダウン、クラッチ、無線はこうやってる、とか、DRSのボタンはここにある、とかそこそこ詳しく丁寧に教えて下さいました。

レッドブルでの説明を聞いたあとは、PIRELLIのタイヤフィッティングを行っている現場の見学となりました。こちらでも担当の方が、タイヤを並べてドライタイヤは各レースで2つチョイスされるとか、全部にナンバリングされていて完全管理されているとか、細かく説明して下さいました。

さて、ピレリを見終わった後に、Refreshment(お茶)の時間となりまして、連れて行かれたのがMercedesのゲストルームでした。入っていきなりそこにハミルトンがいたり、臨場感はばっちりでした。ここで飲み物とお菓子をちょこっと頂きながら、雑談タイムになったのですが、いかんせん会話は英語ですので、私はどちらかというと聞いているだけでした。前にいる女性の方がDO&COの担当なのですが、「あとでお食事がいっぱい出るわよー」と楽しそうに教えてくれました(笑)

さて、しばしのお茶の時間の後には、また移動ですが、今度はFIAの間を通っていきます。と、言うことは・・・。

そう!Safety Carの見学でした。私が今回のイベントで最も感激したところです。ちゃんとFIAのロゴマークをつけた方が説明して下さいます。

パドッククラブのピットウォークや、VIPゲストパスを持っていても、ここまで近寄ることは大変難しい今日のF1になってしまいましたが、このイベントでは、中をちゃんと見せてくれます。ダッシュボードはボタンだらけなのかと思いきや、意外にシンプルで様々な機器は作り込まれている感じでした。

もちろん、リアゲートも開けて見せてくれました。「別に秘密じゃ無いから」と言ってくれて撮影も許可。真ん中にヒューズ類が集中しているのは分かりましたが、そのほか無線のようなものや、マネッティマレリの機器、EMと書かれているのはたぶんシグナリングの機器だと思いますが、写真を撮るのに夢中になって、詳しい説明を聞いてませんでした(爆)そして・・・

・・・もちろん試乗、いやシートに座らさせて戴きましたよ!座り心地最高ですが、いわゆるスポーツカータイプのシートなので、出入りに腰がやられそうでした。
日本の一般人で新しいSafety Carに座ったのはもしかしたら初めてかも知れません(笑)

Safety Carの興奮冷めやらぬなか、続いて案内されたのがLOTUSのピットでした。車についての詳しい説明を受けましたが、撮影禁止ということで、マシンの中は見ただけでした。ですが、リアセクションのギアボックスの分解されたものを見るに、もはやF1マシンは内燃機関というよりは、電子機器の塊だなぁと実感させられるものでした。

LOTUSピットの見学でこのパドックツアーとも言えるイベントは終了。続いてお食事タイムとなりました。ちなみにここまで来るのに2時間近くかかってます。中央のパドッククラブ担当の方ですが、パドッククラブによく来られる方には見覚えがある方ではないかと思います。パドッククラブでドライバーが来た時にインタビューをされている方ですね。実はこの方、かつてしばらく日本にいたことがあるとかで、少しですが日本語を話します(まさかここで荻窪に住んでいた話が聞けるとは…笑)。今年の日本グランプリでもたぶんお会いできるでしょう。

お食事ですが、流石DO&COとあって、とても美味しいです。前菜が3種類、メインが3種類、デザートが3種類ぐらい出されました。とても美味しかったんですが、昼間の暑さと観戦の疲れで全部完食出来なかったのが大変心残りでした(泣)。

メインの肉料理。肉で思い出しましたが、DO&COの方も日本の松阪牛とか神戸牛を絶賛していました(笑) 私の予想に反して、パドッククラブで出される料理の原材料は現地調達なのだそう。

デザート。オーストリアの伝統的なお菓子だそうです。
さて、今年から始まったFriday Paddock Invitationのご紹介は以上となりますが、このイベントがどういうものなのか詳しく紹介したものがネット上に見当たらなかったので、「じゃあ自分が行ってみるか」と参加を決意したのでした(笑)。実際参加してみると、パドックツアーについてはまだ手探りな感じで、お食事タイムの時に色々と感想を聞かれました。残念ながらこのイベントは単独では参加できず、パドッククラブの3日パスを購入した方に限り、数限定で販売されるようですのでそれも合わせるとかなり高額な出費になります。ところが聞いたところでは、日本グランプリでは既に相当多くの予約が入っているそうです(数を聞いてビックリしました)。ところで日本グランプリでも参加しますか、と問われれば、「一度参加すれば十分かな」という現時点での感想です。なぜならモーターホームの無い日本では魅力にやや欠けるのではないかと思うからです。ともあれ、今回の体験報告が参考になれば幸いです。